こんにちは、企業財務コンサルタントの高島俊明です。
「資金調達って、なんだか怖い」「銀行に頭を下げるしか方法がないのかな」——起業したばかりの経営者の皆さんから、こんな声をよく聞きます。でも、ちょっと待ってください。資金調達は決して「怖いもの」ではありません。選択肢を知って、戦略的に使い分けることができれば、むしろ事業を加速させる強力な武器になるんです。
私は現在48歳、大阪出身で現在は東京に住んでいます。東京大学経済学部を卒業後、三菱UFJ銀行で16年間、法人営業の現場にいました。そして2015年に独立し、今は「借りない資金調達」の重要性を伝える活動をしています。
銀行の”内側”で見た現実
銀行員時代、私は中小企業やスタートアップの融資担当として、数え切れないほどの経営者とお会いしました。そこで見えてきたのは、多くの経営者が「銀行融資以外の選択肢」を知らないという現実でした。
融資の審査に落ちて肩を落とす経営者、売掛金の入金待ちで資金繰りに頭を抱える社長、補助金制度があることを知らずに自己資金だけで苦労している起業家……。「もっと他にも方法があるのに」と歯がゆい思いを何度もしました。
特に印象的だったのは、ファクタリング業者との連携業務を経験した時のことです。売掛金を早期に現金化できるこの仕組みを活用して、キャッシュフローが劇的に改善した企業をたくさん見てきました。「なぜこんなに有効な方法が、もっと知られていないんだろう」——その疑問が、私の現在の活動の原点になっています。
独立への決断、そして「借りない資金調達」の提唱
2015年、私は16年間勤めた銀行を辞めて独立しました。きっかけは、ある若い起業家との出会いでした。彼は革新的なサービスを開発していましたが、まだ売上実績がないため融資を受けることができずにいました。しかし、クラウドファンディングと補助金をうまく組み合わせることで、見事に資金調達を成功させたのです。
その時に確信しました。「借りる」以外にも、資金調達の方法はたくさんある。そして、その選択肢を知ることで、経営者の可能性は大きく広がるということを。
私の専門分野と、現場で培った「生きた知識」
現在、私が特に力を入れているのは以下の分野です:
スタートアップ財務戦略
創業期特有の財務課題に対し、成長段階に応じた最適な資金調達プランを提案しています。数字だけでなく、経営者の想いや事業ビジョンも大切にしながら、現実的な戦略を一緒に考えます。
ファクタリングの活用支援
売掛金を活用した資金調達は、まだまだ誤解の多い分野です。「高い手数料を取られる」「怪しい業者が多い」といった先入観を持つ方も多いのですが、正しく理解して使えば非常に有効な手段です。
特に注意が必要なのは「即日ファクタリング」です。資金繰りに困った経営者にとって、その日のうちに現金が手に入るという誘惑は非常に大きいものです。しかし、そこには大きな落とし穴もあります。
ファクタリング業界の様々な情報を扱うブログメディア「ファクタリング賛否両論」で掲載された「即日ファクタリングで失敗した社長3人──誘惑と落とし穴「3つの回避策」」では、実際に即日ファクタリングで失敗してしまった経営者の事例を詳しく分析し、どのような点に注意すべきかを具体的に解説しています。
私自身が銀行でファクタリング業者との業務を経験しているからこそ、業界の実情をふまえた現実的なアドバイスができます。メリットだけでなく、リスクも含めて正直にお伝えすることで、皆さんに本当に役立つ情報を提供したいと考えています。
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クラウドファンディング戦略
単なる資金調達手段ではなく、マーケティングツールとしての側面も重視しています。どのプラットフォームを選ぶか、どんなストーリーで共感を得るか——成功事例を数多く分析してきた知見をお伝えしています。
補助金・助成金の活用
政府資料や制度情報の読み込みは、私の得意分野の一つです。制度は複雑ですが、うまく活用すれば返済不要の資金を得ることができます。申請書類の作成支援から、採択後の事業実行まで、トータルでサポートしています。
「温泉出張相談」という私なりのスタイル
少し変わった話をしますが、私には「温泉地での出張相談」という独特なスタイルがあります。東京のオフィスだけでなく、温泉地に出向いて、経営者の方とゆっくりお話しする機会を作っているんです。
なぜ温泉なのか?それは、リラックスした環境でこそ、経営者の本音や真の課題が見えてくるからです。普段は強がりを見せている社長も、温泉に浸かりながらだと「実は資金繰りで夜も眠れなくて…」と本当の悩みを打ち明けてくれることが多いんです。
大阪出身の私にとって、「人情」は大切にしたい価値観の一つです。数字や制度だけでなく、経営者一人ひとりの想いに寄り添った支援をしたい。そんな気持ちから始めたこのスタイルは、今では私の活動の大きな特徴になっています。
読者の皆さんへ——知識こそが安心につながる
私がこのブログで最もお伝えしたいのは、「資金調達は怖いものじゃない」ということです。確かに、知らない世界は不安に感じるものです。でも、正しい知識を身につけることで、その不安は安心に変わります。
例えば、こんなケースはありませんか?
- 売掛金の入金が3ヶ月先で、その間の運転資金に困っている
- 新商品開発のための資金が必要だが、まだ売上実績がない
- 設備投資をしたいが、借入額を増やすのは不安
- 補助金に興味があるが、申請方法がわからない
これらすべてに、「借りる」以外の解決策があります。大切なのは、選択肢を知ることです。
私は銀行員として16年間、融資の現場にいました。だからこそ、金融機関の考え方も、経営者の悩みも、両方の立場がよくわかります。その経験を活かして、皆さんに本当に役立つ情報をお届けしたいと思っています。
正直な話、私にも苦手分野があります
一つ、正直にお話ししておきたいことがあります。私はデジタル分野のキャッチアップが少し苦手なんです(笑)。最新のフィンテックサービスや暗号資産を活用した資金調達など、テクノロジーの進歩についていくのに四苦八苦することもあります。
でも、それも含めて皆さんと一緒に学んでいけたらと思っています。私が持っている現場の知識と制度の理解に、皆さんの新しい発想やアイデアが組み合わさることで、もっと良い解決策が見つかるかもしれません。
これからの旅路を、一緒に歩みませんか
このブログでは、具体的な事例を交えながら、様々な資金調達手法について詳しく解説していきます。また、政府の新しい制度や補助金情報、ファクタリング業界の最新動向なども、いち早くお伝えする予定です。
でも、何より大切にしたいのは、読者の皆さんとの対話です。記事を読んで疑問に思ったこと、実際に試してみた結果、「こんなケースはどうすればいい?」といった相談——どんなことでも気軽にコメントやメッセージをお寄せください。
起業1年目から3年目の経営者の皆さん、資金繰りで悩んでいる中小企業の社長さん、そして「借りない資金調達」に興味を持ってくださったすべての方と、一緒に学び、成長していけたらと思います。
資金調達の世界は、決して特別な人だけのものではありません。正しい知識と戦略があれば、どんな規模の事業でも、効果的に活用することができるんです。
さあ、一緒に「安心できる資金調達」の旅を始めましょう。私の経験と知識が、皆さんの事業成長の一助となれば、これほど嬉しいことはありません。
何かご質問やご相談がございましたら、お気軽にお声がけください。温泉地での出張相談も承っています(笑)。